2015年8月26日水曜日

8/26 サムエル記第一18、ローマ人への手紙16、哀歌3、詩篇34

サムエル記第一18
1 ダビデがサウルに語り終えた時、ヨナタンの心はダビデの心に結びつき、ヨナタンは自分の命のようにダビデを愛した。
2 この日、サウルはダビデを召しかかえて、父の家に帰らせなかった。
3 ヨナタンとダビデとは契約を結んだ。ヨナタンが自分の命のようにダビデを愛したからである。
4 ヨナタンは自分が着ていた上着を脱いでダビデに与えた。また、そのいくさ衣、およびつるぎも弓も帯も、そのようにした。
5 ダビデはどこでもサウルがつかわす所に出て行って、てがらを立てたので、サウルは彼を兵の隊長とした。それはすべての民の心にかない、またサウルの家来たちの心にもかなった。
6 人々が引き揚げてきた時、すなわちダビデが、かのペリシテびとを殺して帰った時、女たちはイスラエルの町々から出てきて、手鼓と祝い歌と三糸の琴をもって、歌いつ舞いつ、サウル王を迎えた。
7 女たちは踊りながら互に歌いかわした、「サウルは千を撃ち殺し、ダビデは万を撃ち殺した」。
8 サウルは、ひじょうに怒り、この言葉に気を悪くして言った、「ダビデには万と言い、わたしには千と言う。この上、彼に与えるものは、国のほかないではないか」。
9 サウルは、この日からのちダビデをうかがった。
10 次の日、神から来る悪霊がサウルにはげしく臨んで、サウルが家の中で狂いわめいたので、ダビデは、いつものように、手で琴をひいた。その時、サウルの手にやりがあったので、
11 サウルは「ダビデを壁に刺し通そう」と思って、そのやりをふり上げた。しかしダビデは二度身をかわしてサウルを避けた。
12 主がサウルを離れて、ダビデと共におられたので、サウルはダビデを恐れた。
13 それゆえサウルは、ダビデを遠ざけて、千人の長としたので、ダビデは民の先に立って出入りした。
14 またダビデは、すべてそのすることに、てがらを立てた。主が共におられたからである。
15 サウルはダビデが大きなてがらを立てるのを見て彼を恐れたが、
16 イスラエルとユダのすべての人はダビデを愛した。彼が民の先に立って出入りしたからである。
17 その時サウルはダビデに言った、「わたしの長女メラブを、あなたに妻として与えよう。ただ、あなたはわたしのために勇ましく、主の戦いを戦いなさい」。サウルは「自分の手で彼を殺さないで、ペリシテびとの手で殺そう」と思ったからである。
18 ダビデはサウルに言った、「わたしは何者なのでしょう。わたしの親族、わたしの父の一族はイスラエルのうちで何者なのでしょう。そのわたしが、どうして王のむこになることができましょう」。
19 しかしサウルの娘メラブは、ダビデにとつぐべき時になって、メホラびとアデリエルに妻として与えられた。
20 サウルの娘ミカルはダビデを愛した。人々がそれをサウルに告げたとき、サウルはその事を喜んだ。
21 サウルは「ミカルを彼に与えて、彼を欺く手だてとし、ペリシテびとの手で彼を殺そう」と思ったので、サウルはふたたびダビデに言った、「あなたを、きょう、わたしのむこにします」。
22 そしてサウルは家来たちに命じた、「ひそかにダビデに言いなさい、『王はあなたが気に入り、王の家来たちも皆あなたを愛しています。それゆえ王のむこになりなさい』」。
23 そこでサウルの家来たちはこの言葉をダビデの耳に語ったので、ダビデは言った、「わたしのような貧しく、卑しい者が、王のむこになることは、あなたがたには、たやすいことと思われますか」。
24 サウルの家来たちはサウルに、「ダビデはこう言った」と告げた。
25 サウルは言った、「あなたがたはダビデにこう言いなさい、『王はなにも結納を望まれない。ただペリシテびとの陽の皮一百を獲て、王のあだを討つことを望まれる』」。これはサウルが、ダビデをペリシテびとの手によって倒そうと思ったからである。
26 サウルの家来たちが、この言葉をダビデに告げた時、ダビデは王のむこになることを良しとした。そして定めた日がまだこないうちに、
27 ダビデは従者をつれて、立って行き、ペリシテびと二百人を殺して、その陽の皮を携え帰り、王のむこになるために、それをことごとく王にささげた。そこでサウルは娘ミカルを彼に妻として与えた。
28 しかしサウルは見て、主がダビデと共におられること、またイスラエルのすべての人がダビデを愛するのを知った時、
29 サウルは、ますますダビデを恐れた。こうしてサウルは絶えずダビデに敵した。
30 さてペリシテびとの君たちが攻めてきたが、ダビデは、彼らが攻めてくるごとに、サウルのどの家来よりも多くのてがらを立てたので、その名はひじょうに尊敬された。

ローマ人への手紙16
1 ケンクレヤにある教会の執事、わたしたちの姉妹フィベを、あなたがたに紹介する。
2 どうか、聖徒たるにふさわしく、主にあって彼女を迎え、そして、彼女があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事でも、助けてあげてほしい。彼女は多くの人の援助者であり、またわたし自身の援助者でもあった。
3 キリスト・イエスにあるわたしの同労者プリスカとアクラとに、よろしく言ってほしい。
4 彼らは、わたしのいのちを救うために、自分の首をさえ差し出してくれたのである。彼らに対しては、わたしだけではなく、異邦人のすべての教会も、感謝している。
5 また、彼らの家の教会にも、よろしく。わたしの愛するエパネトに、よろしく言ってほしい。彼は、キリストにささげられたアジヤの初穂である。
6 あなたがたのために一方ならず労苦したマリヤに、よろしく言ってほしい。
7 わたしの同族であって、わたしと一緒に投獄されたことのあるアンデロニコとユニアスとに、よろしく。彼らは使徒たちの間で評判がよく、かつ、わたしよりも先にキリストを信じた人々である。
8 主にあって愛するアムプリアトに、よろしく。
9 キリストにあるわたしたちの同労者ウルバノと、愛するスタキスとに、よろしく。
10 キリストにあって錬達なアペレに、よろしく。アリストブロの家の人たちに、よろしく。
11 同族のヘロデオンに、よろしく。ナルキソの家の、主にある人たちに、よろしく。
12 主にあって労苦しているツルパナとツルポサとに、よろしく。主にあって一方ならず労苦した愛するペルシスに、よろしく。
13 主にあって選ばれたルポスと、彼の母とに、よろしく。彼の母は、わたしの母でもある。
14 アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマスおよび彼らと一緒にいる兄弟たちに、よろしく。
15 ピロロゴとユリヤとに、またネレオとその姉妹とに、オルンパに、また彼らと一緒にいるすべての聖徒たちに、よろしく言ってほしい。
16 きよい接吻をもって、互にあいさつをかわしなさい。キリストのすべての教会から、あなたがたによろしく。
17 さて兄弟たちよ。あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教にそむいて分裂を引き起し、つまずきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠ざかるがよい。
18 なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え、そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心を欺く者どもだからである。
19 あなたがたの従順は、すべての人々の耳に達しており、それをあなたがたのために喜んでいる。しかし、わたしの願うところは、あなたがたが善にさとく、悪には、うとくあってほしいことである。
20 平和の神は、サタンをすみやかにあなたがたの足の下に踏み砕くであろう。どうか、わたしたちの主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
21 わたしの同労者テモテおよび同族のルキオ、ヤソン、ソシパテロから、あなたがたによろしく。
22 (この手紙を筆記したわたしテルテオも、主にあってあなたがたにあいさつの言葉をおくる。)
23 わたしと全教会との家主ガイオから、あなたがたによろしく。市の会計係エラストと兄弟クワルトから、あなたがたによろしく。
24 〔わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように、アァメン。〕
25 願わくは、わたしの福音とイエス・キリストの宣教とにより、かつ、長き世々にわたって、隠されていたが、今やあらわされ、預言の書をとおして、永遠の神の命令に従い、信仰の従順に至らせるために、もろもろの国人に告げ知らされた奥義の啓示によって、あなたがたを力づけることのできるかた、
26 (25節に合節)
27 すなわち、唯一の知恵深き神に、イエス・キリストにより、栄光が永遠より永遠にあるように、アァメン。

哀歌3
01 わたしは彼の怒りのむちによって、悩みにあった人である。
02 彼はわたしをかり立てて、光のない暗い中を歩かせ、
03 まことにその手をしばしばかえて、ひねもすわたしを攻められた。
04 彼はわが肉と皮を衰えさせ、わが骨を砕き、
05 苦しみと悩みをもって、わたしを囲み、わたしを閉じこめ、
06 遠い昔に死んだ者のように、暗い所に住まわせられた。
07 彼はわたしのまわりに、かきをめぐらして、出ることのできないようにし、重い鎖でわたしをつながれた。
08 わたしは叫んで助けを求めたが、彼はわたしの祈をしりぞけ、
09 切り石をもって、わたしの行く道をふさぎ、わたしの道筋を曲げられた。
10 彼はわたしに対して待ち伏せするくまのように、潜み隠れるししのように、
11 わが道を離れさせ、わたしを引き裂いて、見るかげもないみじめな者とし、
12 その弓を張って、わたしを矢の的のようにされた。
13 彼はその箙の矢をわたしの心臓に打ち込まれた。
14 わたしはすべての民の物笑いとなり、ひねもす彼らの歌となった。
15 彼はわたしを苦い物で飽かせ、にがよもぎをわたしに飲ませられた。
16 彼は小石をもって、わたしの歯を砕き、灰の中にわたしをころがされた。
17 わが魂は平和を失い、わたしは幸福を忘れた。
18 そこでわたしは言った、「わが栄えはうせ去り、わたしが主に望むところのものもうせ去った」と。
19 どうか、わが悩みと苦しみ、にがよもぎと胆汁とを心に留めてください。
20 わが魂は絶えずこれを思って、わがうちにうなだれる。
21 しかし、わたしはこの事を心に思い起す。それゆえ、わたしは望みをいだく。
22 主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。
23 これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。
24 わが魂は言う、「主はわたしの受くべき分である、それゆえ、わたしは彼を待ち望む」と。
25 主はおのれを待ち望む者と、おのれを尋ね求める者にむかって恵みふかい。
26 主の救を静かに待ち望むことは、良いことである。
27 人が若い時にくびきを負うことは、良いことである。
28 主がこれを負わせられるとき、ひとりすわって黙しているがよい。
29 口をちりにつけよ、あるいはなお望みがあるであろう。
30 おのれを撃つ者にほおを向け、満ち足りるまでに、はずかしめを受けよ。
31 主はとこしえにこのような人を捨てられないからである。
32 彼は悩みを与えられるが、そのいつくしみが豊かなので、またあわれみをたれられる。
33 彼は心から人の子を苦しめ悩ますことをされないからである。
34 地のすべての捕われ人を足の下に踏みにじり、
35 いと高き者の前に人の公義をまげ、
36 人の訴えをくつがえすことは、主のよみせられないことである。
37 主が命じられたのでなければ、だれが命じて、その事の成ったことがあるか。
38 災もさいわいも、いと高き者の口から出るではないか。
39 生ける人はどうしてつぶやかねばならないのか、人は自分の罪の罰せられるのを、つぶやくことができようか。
40 われわれは、自分の行いを調べ、かつ省みて、主に帰ろう。
41 われわれは天にいます神にむかって、手と共に心をもあげよう。
42 「わたしたちは罪を犯し、そむきました、あなたはおゆるしになりませんでした。
43 あなたは怒りをもってご自分をおおい、わたしたちを追い攻め、殺して、あわれまず、
44 また雲をもってご自分をおおい、祈を通じないようにし、
45 もろもろの民の中に、わたしたちをちりあくたとなさいました。
46 敵はみなわたしたちをののしり、
47 恐れと落し穴と、荒廃と滅亡とが、わたしたちに臨みました。
48 わが民の娘の滅びによって、わたしの目には涙の川が流れています。
49 わが目は絶えず涙を注ぎ出して、やむことなく、
50 主が天から見おろして、顧みられる時にまで及ぶでしょう。
51 わが目はわが町のすべての娘の最期のゆえに、わたしを痛ませます。
52 ゆえなくわたしに敵する者どもによって、わたしは鳥のように追われました。
53 彼らは生きているわたしを穴の中に投げ入れ、わたしの上に石を投げつけました。
54 水はわたしの頭の上にあふれ、わたしは『断ち滅ぼされた』と言いました。
55 主よ、わたしは深い穴からみ名を呼びました。
56 あなたはわが声を聞かれました、『わが嘆きと叫びに耳をふさがないでください』。
57 わたしがあなたに呼ばわったとき、あなたは近寄って、『恐れるな』と言われました。
58 主よ、あなたはわが訴えを取りあげて、わたしの命をあがなわれました。
59 主よ、あなたはわたしがこうむった不義をごらんになりました。わたしの訴えをおさばきください。
60 あなたはわたしに対する彼らの報復と、陰謀とを、ことごとくごらんになりました。
61 主よ、あなたはわたしに対する彼らのそしりと、陰謀とを、ことごとく聞かれました。
62 立ってわたしに逆らう者どものくちびると、その思いは、ひねもすわたしを攻めています。
63 どうか、彼らのすわるをも、立つをも、みそなわしてください。わたしは彼らの歌となっています。
64 主よ、彼らの手のわざにしたがって、彼らに報い、
65 彼らの心をかたくなにし、あなたののろいを彼らに注いでください。
66 主よ、怒りをもって彼らを追い、天が下から彼らを滅ぼしてください」。

詩篇34
0 ダビデがアビメレクの前で狂ったさまをよそおい、追われて出ていったときの歌
1 わたしは常に主をほめまつる。そのさんびはわたしの口に絶えない。
2 わが魂は主によって誇る。苦しむ者はこれを聞いて喜ぶであろう。
3 わたしと共に主をあがめよ、われらは共にみ名をほめたたえよう。
4 わたしが主に求めたとき、主はわたしに答え、すべての恐れからわたしを助け出された。
5 主を仰ぎ見て、光を得よ、そうすれば、あなたがたは、恥じて顔を赤くすることはない。
6 この苦しむ者が呼ばわったとき、主は聞いて、すべての悩みから救い出された。
7 主の使は主を恐れる者のまわりに陣をしいて彼らを助けられる。
8 主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。
9 主の聖徒よ、主を恐れよ、主を恐れる者には乏しいことがないからである。
10 若きししは乏しくなって飢えることがある。しかし主を求める者は良き物に欠けることはない。
11 子らよ、来てわたしに聞け、わたしは主を恐るべきことをあなたがたに教えよう。
12 さいわいを見ようとして、いのちを慕い、ながらえることを好む人はだれか。
13 あなたの舌をおさえて悪を言わせず、あなたのくちびるをおさえて偽りを言わすな。
14 悪を離れて善をおこない、やわらぎを求めて、これを努めよ。
15 主の目は正しい人をかえりみ、その耳は彼らの叫びに傾く。
16 主のみ顔は悪を行う者にむかい、その記憶を地から断ち滅ぼされる。
17 正しい者が助けを叫び求めるとき、主は聞いて、彼らをそのすべての悩みから助け出される。
18 主は心の砕けた者に近く、たましいの悔いくずおれた者を救われる。
19 正しい者には災が多い。しかし、主はすべてその中から彼を助け出される。
20 主は彼の骨をことごとく守られる。その一つだに折られることはない。
21 悪は悪しき者を殺す。正しい者を憎む者は罪に定められる。
22 主はそのしもべらの命をあがなわれる。主に寄り頼む者はひとりだに罪に定められることはない。



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