2015年9月26日土曜日

9/26 サムエル記第二22、ガラテヤ人への手紙2、エゼキエル書29、詩篇78:1~37

サムエル記第二22
1 ダビデは主がもろもろの敵の手とサウルの手から、自分を救い出された日に、この歌の言葉を主に向かって述べ、
2 彼は言った、「主はわが岩、わが城、わたしを救う者、
3 わが神、わが岩。わたしは彼に寄り頼む。わが盾、わが救の角、わが高きやぐら、わが避け所、わが救主。あなたはわたしを暴虐から救われる。
4 わたしは、ほめまつるべき主に呼ばわって、わたしの敵から救われる。
5 死の波はわたしをとりまき、滅びの大水はわたしを襲った。
6 陰府の綱はわたしをとりかこみ、死のわなはわたしに、たち向かった。
7 苦難のうちにわたしは主を呼び、またわが神に呼ばわった。主がその宮からわたしの声を聞かれて、わたしの叫びはその耳にとどいた。
8 その時地は震いうごき、天の基はゆるぎふるえた。彼が怒られたからである。
9 煙はその鼻からたち上り、火はその口から出て焼きつくし、白熱の炭は彼から燃え出た。
10 彼は天を低くして下られ、暗やみが彼の足の下にあった。
11 彼はケルブに乗って飛び、風の翼に乗ってあらわれた。
12 彼はその周囲に幕屋として、やみと濃き雲と水の集まりとを置かれた。
13 そのみ前の輝きから炭火が燃え出た。
14 主は天から雷をとどろかせ、いと高き者は声を出された。
15 彼はまた矢を放って彼らを散らし、いなずまを放って彼らを撃ち破られた。
16 主のとがめと、その鼻のいぶきとによって、海の底はあらわれ、世界の基が、あらわになった。
17 彼は高き所から手を伸べてわたしを捕え、大水の中からわたしを引き上げ、
18 わたしの強い敵と、わたしを憎む者とからわたしを救われた。彼らはわたしにとって、あまりにも強かったからだ。
19 彼らはわたしの災の日にわたしに、たち向かった。しかし主はわたしの支柱となられた。
20 彼はまたわたしを広い所へ引きだされ、わたしを喜ばれて、救ってくださった。
21 主はわたしの義にしたがってわたしに報い、わたしの手の清きにしたがってわたしに報いかえされた。
22 それは、わたしが主の道を守り、悪を行わず、わが神から離れたことがないからである。
23 そのすべてのおきてはわたしの前にあって、わたしはその、み定めを離れたことがない。
24 わたしは主の前に欠けた所なく、自らを守って罪を犯さなかった。
25 それゆえ、主はわたしの義にしたがい、その目のまえにわたしの清きにしたがって、わたしに報いられた。
26 忠実な者には、あなたは忠実な者となり、欠けた所のない人には、あなたは欠けた所のない者となり、
27 清い者には、あなたは清い者となり、まがった者には、かたいぢな者となられる。
28 あなたはへりくだる民を救われる、しかしあなたの目は高ぶる者を見てこれをひくくせられる。
29 まことに、主よ、あなたはわたしのともし火、わが神はわたしのやみを照される。
30 まことに、あなたによってわたしは敵軍をふみ滅ぼし、わが神によって石がきをとび越えることができる。
31 この神こそ、その道は非のうちどころなく、主の約束は真実である。彼はすべて彼に寄り頼む者の盾である。
32 主のほかに、だれが神か、われらの神のほか、だれが岩であるか。
33 この神こそわたしの堅固な避け所であり、わたしの道を安全にされた。
34 わたしの足をめじかの足のようにして、わたしを高い所に安全に立たせ、
35 わたしの手を戦いに慣らされたので、わたしの腕は青銅の弓を引くことができる。
36 あなたはその救の盾をわたしに与え、あなたの助けは、わたしを大いなる者とされた。
37 あなたはわたしが歩く広い場所を与えられたので、わたしの足はすべらなかった。
38 わたしは敵を追って、これを滅ぼし、これを絶やすまでは帰らなかった。
39 わたしは彼らを絶やし、彼らを砕いたので彼らは立つことができず、わたしの足もとに倒れた。
40 あなたは戦いのために、わたしに力を帯びさせわたしを攻める者をわたしの下にかがませられた。
41 あなたによって、敵はそのうしろをわたしに向けたので、わたしを憎む者をわたしは滅ぼした。
42 彼らは見まわしたが、救う者はいなかった。彼らは主に叫んだが、彼らには答えられなかった。
43 わたしは彼らを地のちりのように細かに打ちくだき、ちまたのどろのように、踏みにじった。
44 あなたはわたしを国々の民との争いから救い出し、わたしをもろもろの国民のかしらとされた。わたしの知らなかった民がわたしに仕えた。
45 異国の人たちはきてわたしにこび、わたしの事を聞くとすぐわたしに従った。
46 異国の人たちは、うちしおれてその城からふるえながら出てきた。
47 主は生きておられる。わが岩はほむべきかな。わが神、わが救の岩はあがむべきかな。
48 この神はわたしのために、あだを報い、もろもろの民をわたしの下に置かれた。
49 またわたしを敵から救い出し、あだの上にわたしをあげ、暴虐の人々からわたしを救い出された。
50 それゆえ、主よ、わたしはもろもろの国民の中で、あなたをたたえ、あなたの、み名をほめ歌うであろう。
51 主はその王に大いなる勝利を与え、油を注がれた者に、ダビデとその子孫とに、とこしえに、いつくしみを施される」。

ガラテヤ人への手紙2 
1 その後十四年たってから、わたしはバルナバと一緒に、テトスをも連れて、再びエルサレムに上った。
2 そこに上ったのは、啓示によってである。そして、わたしが異邦人の間に宣べ伝えている福音を、人々に示し、「重だった人たち」には個人的に示した。それは、わたしが現に走っており、またすでに走ってきたことが、むだにならないためである。
3 しかし、わたしが連れていたテトスでさえ、ギリシヤ人であったのに、割礼をしいられなかった。
4 それは、忍び込んできたにせ兄弟らがいたので——彼らが忍び込んできたのは、キリスト・イエスにあって持っているわたしたちの自由をねらって、わたしたちを奴隷にするためであった。
5 わたしたちは、福音の真理があなたがたのもとに常にとどまっているように、瞬時も彼らの強要に屈服しなかった。
6 そして、かの「重だった人たち」からは——彼らがどんな人であったにしても、それは、わたしには全く問題ではない。神は人を分け隔てなさらないのだから——事実、かの「重だった人たち」は、わたしに何も加えることをしなかった。
7 それどころか、彼らは、ペテロが割礼の者への福音をゆだねられているように、わたしには無割礼の者への福音がゆだねられていることを認め、
8 (というのは、ペテロに働きかけて割礼の者への使徒の務につかせたかたは、わたしにも働きかけて、異邦人につかわして下さったからである)、
9 かつ、わたしに賜わった恵みを知って、柱として重んじられているヤコブとケパとヨハネとは、わたしとバルナバとに、交わりの手を差し伸べた。そこで、わたしたちは異邦人に行き、彼らは割礼の者に行くことになったのである。
10 ただ一つ、わたしたちが貧しい人々をかえりみるようにとのことであったが、わたしはもとより、この事のためにも大いに努めてきたのである。
11 ところが、ケパがアンテオケにきたとき、彼に非難すべきことがあったので、わたしは面とむかって彼をなじった。
12 というのは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、彼は異邦人と食を共にしていたのに、彼らがきてからは、割礼の者どもを恐れ、しだいに身を引いて離れて行ったからである。
13 そして、ほかのユダヤ人たちも彼と共に偽善の行為をし、バルナバまでがそのような偽善に引きずり込まれた。
14 彼らが福音の真理に従ってまっすぐに歩いていないのを見て、わたしは衆人の面前でケパに言った、「あなたは、ユダヤ人であるのに、自分自身はユダヤ人のように生活しないで、異邦人のように生活していながら、どうして異邦人にユダヤ人のようになることをしいるのか」。
15 わたしたちは生れながらのユダヤ人であって、異邦人なる罪人ではないが、
16 人の義とされるのは律法の行いによるのではなく、ただキリスト・イエスを信じる信仰によることを認めて、わたしたちもキリスト・イエスを信じたのである。それは、律法の行いによるのではなく、キリストを信じる信仰によって義とされるためである。なぜなら、律法の行いによっては、だれひとり義とされることがないからである。
17 しかし、キリストにあって義とされることを求めることによって、わたしたち自身が罪人であるとされるのなら、キリストは罪に仕える者なのであろうか。断じてそうではない。
18 もしわたしが、いったん打ちこわしたものを、再び建てるとすれば、それこそ、自分が違反者であることを表明することになる。
19 わたしは、神に生きるために、律法によって律法に死んだ。わたしはキリストと共に十字架につけられた。
20 生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。しかし、わたしがいま肉にあって生きているのは、わたしを愛し、わたしのためにご自身をささげられた神の御子を信じる信仰によって、生きているのである。
21 わたしは、神の恵みを無にはしない。もし、義が律法によって得られるとすれば、キリストの死はむだであったことになる。

エゼキエル書29 
1 第十年の十月十二日に、主の言葉がわたしに臨んだ、
2 「人の子よ、あなたの顔をエジプトの王パロに向け、彼とエジプト全国に対して預言し、
3 語って言え。主なる神はこう言われる、エジプトの王パロよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。あなたはその川の中に伏す大いなる龍で、『ナイル川はわたしのもの、わたしがこれを造った』と言う。
4 わたしは、かぎをあなたのあごにかけ、あなたの川の魚を、あなたのうろこにつかせ、あなたと、あなたのうろこについているもろもろの魚を、あなたの川から引きあげ、
5 あなたとあなたの川のもろもろの魚を、荒野に投げ捨てる。あなたは野の面に倒れ、あなたを取り集める者も、葬る者もない。わたしはあなたを地の獣と空の鳥のえじきとして与える。
6 そしてエジプトのすべての住民はわたしが主であることを知る。あなたはイスラエルの家に対して葦のつえであった。
7 彼らがあなたを手にとる時、あなたは折れ、彼らの肩はことごとく裂ける。彼らがまたあなたに寄りかかる時、あなたは破れ、彼らの腰をことごとく震えさせる。
8 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはつるぎをあなたに持ってきて、人と獣とをあなたのうちから断つ。
9 エジプトの地は荒れて、むなしくなる。そして彼はわたしが主であることを知る。あなたは『ナイル川はわたしのもの、わたしがこれを造った』と言っているゆえに、
10 見よ、わたしはあなたとあなたの川々の敵となって、エジプトの地をミグドルからスエネまで、エチオピヤの境に至るまで、ことごとく荒し、むなしくする。
11 人の足はこれを渡らず、獣の足もこれを渡らない。四十年の間、ここに住む者はない。
12 わたしはエジプトの地を荒して、荒れた国々の中に置き、その町々は荒れて、四十年のあいだ荒れた町々の中にある。わたしはエジプトびとを、もろもろの国民の中に散らし、もろもろの国の中に散らす。
13 主なる神はこう言われる、四十年の後、わたしはエジプトびとを、その散らされたもろもろの民の中から集める。
14 すなわちエジプトの運命をもとに返し、彼らをその生れた地であるパテロスの地に帰らせる。その所で彼らは卑しい国となる。
15 これはもろもろの国よりも卑しくなり、再びもろもろの国民の上に出ることができない。わたしは彼らを小さくするゆえ、再びもろもろの国民を治めることはない。
16 これはイスラエルが助けを求める時、その罪を思い出して、再びイスラエルの家の頼みとはならない。こうして彼らは、わたしが主なる神であることを知る」。
17 第二十七年の一月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ、
18 「人の子よ、バビロンの王ネブカデレザルは、その軍勢をツロに対して大いに働かせた。頭は皆はげ、肩はみな破れた。しかし彼もその軍勢も、ツロに対してなしたその働きのために、なんの報いをも得なかった。
19 それゆえ、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはバビロンの王ネブカデレザルに、エジプトの地を与える。彼はその財宝を取り、物をかすめ、物を奪い、それをその軍勢に与えて報いとする。
20 彼の働いた報酬として、わたしはエジプトの地を彼に与える。彼らはわたしのために、これをしたからであると、主なる神は言われる。
21 その日、わたしはイスラエルの家に、一つの角を生じさせ、あなたの口を彼らのうちに開かせる。そして彼らはわたしが主であることを知る」。

詩篇78:1~37
0 アサフのマスキールの歌
1 わが民よ、わが教を聞き、わが口の言葉に耳を傾けよ。
2 わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞを語ろう。
3 これはわれらがさきに聞いて知ったこと、またわれらの先祖たちがわれらに語り伝えたことである。
4 われらはこれを子孫に隠さず、主の光栄あるみわざと、その力と、主のなされたくすしきみわざとをきたるべき代に告げるであろう。
5 主はあかしをヤコブのうちにたて、おきてをイスラエルのうちに定めて、その子孫に教うべきことをわれらの先祖たちに命じられた。
6 これは次の代に生れる子孫がこれを知り、みずから起って、そのまた子孫にこれを伝え、
7 彼らをして神に望みをおき、神のみわざを忘れず、その戒めを守らせるためである。
8 またその先祖たちのようにかたくなで、そむく者のやからとなり、その心が定まりなく、その魂が神に忠実でないやからとならないためである。
9 エフライムの人々は武装し、弓を携えたが、戦いの日に引き返した。
10 彼らは神の契約を守らず、そのおきてにしたがって歩むことを拒み、
11 神がなされた事と、彼らに示されたくすしきみわざとを忘れた。
12 神はエジプトの地と、ゾアンの野でくすしきみわざを彼らの先祖たちの前に行われた。
13 神は海を分けて彼らを通らせ、水を立たせて山のようにされた。
14 昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。
15 神は荒野で岩を裂き、淵から飲むように豊かに彼らに飲ませ、
16 また岩から流れを引いて、川のように水を流れさせられた。
17 ところが彼らはなお神にむかって罪をかさね、荒野でいと高き者にそむき、
18 おのが欲のために食物を求めて、その心のうちに神を試みた。
19 また彼らは神に逆らって言った、「神は荒野に宴を設けることができるだろうか。
20 見よ、神が岩を打たれると、水はほとばしりいで、流れがあふれた。神はまたパンを与えることができるだろうか。民のために肉を備えることができるだろうか」と。
21 それゆえ、主は聞いて憤られた。火はヤコブにむかって燃えあがり、怒りはイスラエルにむかって立ちのぼった。
22 これは彼らが神を信ぜず、その救の力を信用しなかったからである。
23 しかし神は上なる大空に命じて天の戸を開き、
24 彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を彼らに与えられた。
25 人は天使のパンを食べた。神は彼らに食物をおくって飽き足らせられた。
26 神は天に東風を吹かせ、み力をもって南風を導かれた。
27 神は彼らの上に肉をちりのように降らせ、翼ある鳥を海の砂のように降らせて、
28 その宿営のなか、そのすまいのまわりに落された。
29 こうして彼らは食べて、飽き足ることができた。神が彼らにその望んだものを与えられたからである。
30 ところが彼らがまだその欲を離れず、食物がなお口の中にあるうちに、
31 神の怒りが彼らにむかって立ちのぼり、彼らのうちの最も強い者を殺し、イスラエルのうちのえり抜きの者を打ち倒された。
32 すべてこれらの事があったにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し、そのくすしきみわざを信じなかった。
33 それゆえ神は彼らの日を息のように消えさせ、彼らの年を恐れをもって過ごさせられた。
34 神が彼らを殺されたとき、彼らは神をたずね、悔いて神を熱心に求めた。
35 こうして彼らは、神は彼らの岩、いと高き神は彼らのあがないぬしであることを思い出した。
36 しかし彼らはその口をもって神にへつらい、その舌をもって神に偽りを言った。
37 彼らの心は神にむかって堅実でなく、神の契約に真実でなかった。


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